【飲食店向け】自前でのデリバリーの始め方

はじめに

新木場食堂「丸惣」は新木場駅下で22年間営業している家庭料理屋です。店主が元々海産物問屋で働いていたので、そのネットワークを活かし、市場や魚加工場等から仕入れた野菜や魚を使って、毎日100種類以上の惣菜を手作りしています。

現在は、新型コロナのため店舗営業を自粛し、店を始めて22年目にしてデリバリーを始めました。

デリバリーを簡単に始めるには、UberEatsや出前館等の出前サービスを活用する方法がありますが、手数料が30-40%程度かかるため、料理の値段を安く抑えることが難しく、安く料理を届けたいという丸惣のコンセプトに合いませんでした。また、お客さんに伝わる情報もサービスの統一フォーマットに従うことになるため、画一的になってしまいます。
(詳細比較はこちら : 自前デリバリーとデリバリーサービス(Uber Eats等)の比較)

新木場食堂「丸惣」では、出前サービスを活用するのではなく、自前でデリバリーサービスを立ち上げることにしました。

本記事では、丸惣がどのようにデリバリー対応をしたかについてご紹介したいと思います。まだ始めたばかりで至らない部分も多いとは思いますが、同じように自前でデリバリー対応を検討している飲食店の方のご参考になればと思います。

ノウハウは随時更新する予定です。本記事は概要レベルですので、この部分の詳細を知りたい等がありましたらコメントください。

 

準備内容

  • ECサイト
  • チラシ
  • 保険
  • 容器
  • 配達員、配達オペレーション
  • コロナ対策
  • ネット広告

 

ECサイト

ECサイトをゼロから構築するのは、時間もお金もかかりますので、テンプレートから素早く簡単にECサイトが作れるshopifyというサービスを利用しました。カード決済、Apple Pay、Google Pay等の決済手段もすぐに利用できます。

類似サービスとしてBASE、STORESも有名です。どれも月額料金無料〜数千円で自前のECサイトを構築できます。正直どれも大差ない(逆に言うとどれも素晴らしい)です。

shopify
https://www.shopify.jp/

BASE
https://thebase.in/ 

STORES
https://stores.jp/

 

基本的にはshopifyのテンプレートに従ってECサイトを作りましたが、下記について少しだけカスタマイズを加えています。

  • 注文時に配送希望時間を選択できるようにする
  • 営業時間外の場合にその旨を表示する
  • その他、細かなデザイン

チラシ

ECサイトを作っただけで、自然とお客さんが来るわけではありません。丸惣ではチラシを作成して、近隣地域に配布しました。

チラシの作成・印刷にはラクスルを利用しました。格安でチラシの印刷を行ってくれます。今回、丸惣では自身でデザインを用意しましたが、テンプレートに従っての無料デザインサービスもあるみたいです。

ラクスル
https://raksul.com/

また、ラクスルでは、チラシを作成と同時に、ポスティング、新聞折込も頼めます。ポスティング、新聞折込の地域も細かく選択できるので、配達エリアにピンポイントでチラシを配ることができます。便利ですね。

 

ポスティング、新聞広告については、専門業者に頼んだ方が割安な可能性も高いので、印刷はラクスルでポスティングは専門業者にする等の組み合わせも検討ください。

丸惣は付近に住んでいる従業員の方がポスティングを手伝ってくれると申し出てくれたので、一部お願いしました。こういう状況の時に協力してくれる従業員には本当に感謝です。

マーケティングの詳細はこちらに書きました。

 

保険

デリバリーの場合には、お客さんが目の前ですぐに食べてくれる訳ではないので、食中毒等のリスクへの考慮が必要です。

丸惣では食中毒等のリスクに備えてUSENの飲食業特約を付けた保険に加入しました。飲食店向けの保険は色々あると思いますので、ご自身で比較検討の上ご加入ください。

 

容器

料理を入れる容器についても準備が必要です。容器を後で回収する形でも良いのですが、回収も人件費がかかりますので、基本的には、使い捨ての容器を準備することになると思います。

容器にもよりますが、ECサイトやホームセンター等で購入した場合には、1容器辺り大体10~40円ぐらいです。

丸惣は温かい料理は電子レンジで温めてから召し上がってもらうスタイルの為、電子レンジ対応の容器にしています。

 

容器の詳細はこちらに書きました。

 

配達員、配達オペレーション

自前でデリバリーする場合には、配達員の確保と配達オペレーションの検討が必要です。

丸惣では、効率的に配達する為に、ECサイトで注文してもらう際に、何時台の配達希望かを選択してもらい、同じ時間帯の配達はまとめて行うようにしています。丸惣は温かい料理は電子レンジで温めてから食べてもらえるようになっているので、まとめて配送が可能ですが、料理によっては難しいと思いますので、そこは料理形態に合わせてご検討ください。

丸惣の配達エリアである豊洲、東雲、潮見、辰巳には、タワーマンションや何棟もある団地エリアがある為、管理人さんにカードキーをもらわないと上に登れなかったり、どこの棟かわからない等があり最初は戸惑いました。

ただ、慣れるとコツが掴めてくるので、大丈夫です。

 

コロナ対策

デリバリーは、3密(密閉、密集、密接)が発生しない為、コロナ感染のリスクは低いですが、お客さんと従業員の安全を守るため、丸惣では下記対応をしています。

  • 配送時にお客さんとの直接接触を避ける。
    - 決済は全てクレジットカードによる事前決済にし、お金の受け渡しをしない。
    - 料理はカゴに入れて配達し、お客さんにカゴから料理を取ってもらう。

  • 配達員はその日に検温をし、37.5度以上であれば配達しない。
  • 配達員はマスクをする。

 

ネット広告

Google広告はエリアを絞って出すことが出来るため、広告が表示されるユーザを限定でき、その分お金がかからず効率的に広告配信ができます。

 


Google広告と同様に、Facebook広告やInstagram広告もエリアを絞って広告を出すことができます。

丸惣デリバリーの場合は、費用対効果が低かったので、現在はネット広告は出しておりません。ネット広告は小額から始められるので、一度費用対効果を確かめてから判断されると良いと思います。

マーケティングの詳細はこちらに書きました。 

 

飲食店の皆さんにとっては大変な時期だと思います。

ただ、待っていても事態は好転しないので、人々の行動やマインドが変わるこのタイミングをある意味チャンスだと前向きに捉え、皆さんで頑張っていきましょう!

※IT周りについては店主息子が経営している株式会社sharaqがサポートしています。IT周りの問い合わせはブログコメントか株式会社sharaqの問い合わせフォームよりお願いします。たまに店舗に問い合わせを頂きますが、店舗では答えられません笑。

4件のコメント

  • takao.suzukiさん、
    コメントありがとうございます!
    基本的に配達は、店主1人と必要に応じてプラス従業員1名の計1-2名で実施しています。
    お客さんには注文時に受け取り時間(17時-18時に配達等)を指定してもらっておりますので、時間帯別にまとめて配達するようにして効率化を図っております。

    丸惣デリバリー
  • 株式会社sharaq様のようなIT支援を伴うコーデネーターを目指しています。
    正直、丸惣デリバリー様画期的だと感じています。
    また、ブログ書かれている方のマーケッティング力も素晴らしいです。

    一つ質問させてください。
    実際にデリバリーの配達員をされているのは誰なのでしょうか。
    従業員、アルバイト?何人ぐらいでされているのでしょうか。

    Uber Eatsや出前館は、手数料に課題があると思っています。

    丸惣デリバリー様は、小規模事業のWeb活用の見本だと思いますので、是非頑張って欲しいです。

    takao.suzuki
  • >Taichi Kanokogiさん
    コメントありがとうございました!
    配送希望時間の選択に付きましては、テンプレートをコード修正しています。
    調べた所、デリバリー系のアプリも幾つか存在するようですが(例えば下記URL等を参考ください)、有料なのと丸惣デリバリーでは配送時間だけあれば良かったので自身でカスタマイズしております。

    [参考]デリバリー系のアプリ
    https://note.fracta.co.jp/n/n7a8af87edc25

    もしTaichiさんが自身でテンプレートを修正されるようでしたら、どのように修正したかについて後ほどブログで共有させて頂きます。もし自身で修正されないようでしたら、上記のアプリ等を入れてみると良いかと思います!

    丸惣デリバリー
  • 初めまして、こんにちは。
    最近、地元の飲食店のECサイトを作ろうと思い、色々と検索していたところココに辿り着きました。
    自分もShopifyを使っているのですが、

    「注文時に配送希望時間を選択できるようにする」

    は、どのアプリを導入して、どのようにカスタマイズされたのでしょうか?

    参考にできればと思いますので、
    ご返信お待ちしております。

    Taichi Kanokogi

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